精油について


アロマテラピーを安全に楽しむために

●アロマテラピーに大切な精油の選び方

精油とは植物から採られる香りのする成分(芳香分子)の集合体で、
植物の有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質です。
また、原則として油に溶けるが水には溶けにくい特徴があります。

メディカルアロマテラピーで使用する精油は「内容成分が確認できる精油」であることが必要です。

精油になる植物は生育土壌・環境によって含有成分が異なります
そのため、使用する精油には、成分分析を行い含有成分により分類し内容成分を証明された精油が理想的です。

NARD JAPAN(ナード・アロマテラピー協会)ベイシックのレッスンで使用する精油については「講座で使用する精油、植物油、ハーブウォーターについて」のケモタイプ精油を使用しています。

ケモタイプ精油については、
ケモタイプ種(化学種)が出来るまで・・・」をご参照ください。

精油がからだへ入ると

「こころとからだ」に働きかける精油の成分は、3つの方法で体内に取り込まれます。

● 鼻から脳へ
香りの分子は鼻(嗅覚)を通じて脳(大脳辺縁系)へダイレクトに働きかけます。
このため芳香浴などで心地よいと感じる香りを嗅ぐことでリラックス状態へ導き、 自律神経・内分泌系・免疫系に作用し、心身に働きかけます。

● 呼吸から肺へ
呼吸より肺に取り込まれた香りの分子は、血液にのって全身に運ばれます。

● 皮膚から皮下組織へ
分子量の小さい精油成分は皮膚の表面から吸収され毛細血管に入り血液にのって全身に運ばれます。

このようにして体内に取り込まれた精油成分は、全身に働きかけた後、最終的には尿や便・汗や呼気などによって体外に排泄されます。

精油の保管・管理方法

  • 精油は遮光ビンで保管し直射日光と湿度をさけ、風通しのよい冷暗所に保管しましょう。
  • 精油はプラスチックを溶かしてしまうことがあるのでガラス瓶で立てて保管しましょう。
  • 精油は揮発性です使用後は瓶のフタはしっかりしめましょう。
  • 子供の手の届かない場所に保管しましょう。
  • 精油は引火性があるため火のそばには置かないでください。
  • 保存状態にもよりますが目安として柑橘系の精油は開封後6か月以内、その他の精油は1年以内に使いきりましょう。

精油・アロマテラピーの注意事項

  • 安全に使用できる精油(ケモタイプ、内容成分が確認できるもの分析表付)を選びましょう。
  • 精油は薬理作用を持っています。目的に合った精油を選び禁忌や注意事項を確認しましょう。
  • 乳幼児、妊産婦の方の使用は事故が起こらないよう十分な知識と注意が必要です。
  • 通院中、投薬中の方は必ず使用前に医師に相談してから使用しましょう。
  • 何かアレルギーをお持ちの方や敏感肌の方は必ずパッチテストを行ってから使用しましょう。
  • 病名の診断、及び治療行為は国家資格をもった医師でなければ行うことができません。
  • 精油は薬ではありません、医師の診断が必要な時は病院で診察を受けましょう。
  • アロマテラピーは(日本では精油は雑貨扱いとなり医薬品などではありません)、正しい知識を持ち自己責任のもと自分自身で使用することが基本となります。
● 精油について
● アロマテラピーを楽しむ